浄土真宗で5月といえば、親鸞聖人が誕生された月です。
親鸞聖人は、約850年前の承安3年(1173年)、5月21日にお生まれになりました。
その親鸞聖人のご誕生をお祝いして、浄土真宗では毎年、
「降誕会(ごうたんえ)」という法話会が5月前後に開かれます。
当時は、源平の争いで世の中が大変、乱れていました。
親鸞聖人がまだ幼い頃、大規模な飢饉が発生し、
京都だけでも4万人以上が亡くなったそうです。
また、それから約50年後にも、それを上回る大飢饉が数年間続き、
「世の中の3分の1の人が亡くなった」という記録もあるほどです。
ものすごい惨状の中、人々の心の救いとなったのが仏教の教えでした。
不安で苦しい人生、なぜ生きるのか。
大衆のこの問いに、ただひたすら親鸞聖人は、仏の教えを説き続けられたのです。
科学や医学が発達して、格段に豊かで便利になった現代を生きている私たちですが、
苦しみ悩みの人生は、昔と変わっていない、といえるのではないでしょうか。
便利になることと、幸せになることは、別だということを私たちは経験から実感しています。
「生きてきてよかった」と心からいえる人生を、いつの時代の人も望んでいます。
そんな人生になるには、どうしたらよいのか?
この問いに、お釈迦さまはハッキリと答えられています。
ぜひお聞きいただければと思います。
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