2021.04.30 23:00不安で苦しい人生、なぜ生きるのか浄土真宗で5月といえば、親鸞聖人が誕生された月です。親鸞聖人は、約850年前の承安3年(1173年)、5月21日にお生まれになりました。その親鸞聖人のご誕生をお祝いして、浄土真宗では毎年、「降誕会(ごうたんえ)」という法話会が5月前後に開かれます。当時は、源平の争いで世の中が大変、乱れていました。親鸞聖人がまだ幼い頃、大規模な飢饉が発生し、京都だけでも4万人以上が亡くなったそうです。また、それから約50年後にも、それを上回る大飢饉が数年間続き、「世の中の3分の1の人が亡くなった」という記録もあるほどです。ものすごい惨状の中、人々の心の救いとなったのが仏教の教えでした。不安で苦しい人生、なぜ生きるのか。大衆のこの問いに、ただひたすら親鸞聖人は、仏の教えを...